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日常生活の工夫

トイレ

パーキンソン病患者さんのトイレトラブルは、便秘と頻尿です。食事や生活習慣を見直したり、トイレの環境を整えることも重要なポイントです。

便秘

食物繊維の多い食品や発酵食品などの摂取を心がけましょう。
また、十分に水分を取るようにしましょう。
(医師に水分制限をされていない患者さんは、少なくとも1日1リットルの水分摂取が必要です。)
排便の出やすい時間が決まっている患者さんもいらっしゃいます。症状日誌に排便時間を記録することで、傾向がつかめる場合があります。傾向がつかめれば、便意を催さなくてもその時間にトイレに座る習慣を作ることで、規則正しい排便習慣がつくこともあります。

頻尿

トイレを我慢せず、早めに規則正しくトイレに行く習慣をつけましょう。
夜間は身体の動きが悪く、トイレまで間に合わなかったり、暗くて移動が危ないこともあります。
尿器やポータブルトイレの利用も検討しましょう。

武田篤(柏原健一ほか編) : みんなで学ぶパーキンソン病. 南江堂, 東京, pp99, 2013
作田学:図解よくわかるパーキンソン病の最新治療とリハビリテーション, 日東書院, 東京, pp178-179, 2016
村田美穂: やさしいパーキンソン病の自己管理改訂3版. 医薬ジャーナル, 大阪, pp108, 2017

トイレの工夫

  • 和式より洋式の方が、便座への立ち座りが簡単で使いやすい
  • 洗浄機能付き便座があれば、後始末も楽になる
  • 手すりがあると、向きを変える動作や便座からの立ち上がりが容易
  • 便器のわきにははねあげ式の手すりがあると便利
  • 扉は、引き戸のほうが転倒しにくく、転んだ場合や車いすになった場合の対応も可能
トイレの工夫の画像
村田美穂: スーパー図解パーキンソン病. 法研, 東京, pp143, 2015
武田篤(柏原健一ほか編) : みんなで学ぶパーキンソン病. 南江堂, 東京, pp99, 2013