病気のこと
パーキンソン病の診断
無動(動作が遅くなる)、筋強剛(手足や体幹がこわばる)、振戦(手足がふるえる)は、パーキンソン病の特徴的な運動症状ですが、似た症状はパーキンソン病以外の病気でも現れることがあります。また、パーキンソン病を確実に診断できる検査法も現在のところありません。そのためパーキンソン病の診断は、運動症状とともに特徴的な非運動症状をてがかりとして総合的に診断します。
パーキンソン病の診断は、まず運動症状の有無を確認し、続いてパーキンソン病の裏付けとなる症状と、パーキンソン病以外の病気の裏付けとなる症状を照らし合わせて、パーキンソン病かそれ以外の病気であるかを判断(鑑別)します。
【参考】もっと知ろう!パーキンソン病
村田美穂(監修): スーパー図解パーキンソン病. 法研, 東京, pp58-63, 2014.
武田篤(柏原健一ほか編) : みんなで学ぶパーキンソン病. 南江堂, 東京, pp6-9, 201
武田篤(武田篤編) : パーキンソン病実践診療マニュアル. 中外医学社, 東京, pp6-7, 2016.