日常生活の工夫
入浴
入浴は、筋肉の固縮をやわらげ、自律神経障害による冷えを改善します。また、患者さんの気分転換や食欲増進にもつながります。
安心して入浴するために、浴室の安全対策を施しましょう。
浴室の工夫
- 浴室は滑りやすく危険ですのですべり止めマットを敷いたり、床からの立ち上がりがしやすいようにシャワーチェアーを利用すると便利です
- 脱衣場にもいすを置けば、転倒の心配もなく、衣類の脱着がしやすくなります
- 浴槽から急に立ち上がると、血圧が下がり立ちくらみが起こる危険があるので、浴槽からはゆっくりとした動作で上がるようにしましょう
- 冬場は、脱衣場にも簡易暖房器具を設置して、浴室と脱衣場との寒暖差をなくしましょう
- ※入浴は、身体の動かしやすい時間に行いましょう。
- ※浴室の整備によって介護の負担は軽減できますが、入浴は全体的な介護量が多いので、通所サービスや訪問入浴も検討しましょう。
村田美穂: やさしいパーキンソン病の自己管理改訂3版. 医薬ジャーナル, 大阪, pp99, 2017