日常生活の工夫
嚥下障害
嚥下障害とは、食べ物や飲み物をうまく飲み込めないなど、口から摂取したものを食道に送り込み、胃へ送り出す一連の流れが上手くいかなくなることです。
パーキンソン病では、食べ物などが誤って気道に入ってしまうことによっておこる「誤嚥性肺炎」や、食べたものがのどの途中に残る「咽頭残留」などを招きやすくなります。
これらは、症状が重症であるほど起こりやすい傾向がありますが、症状が軽い時期でも、気づかないうちに嚥下障害をおこしていることがあります。
これらは、症状が重症であるほど起こりやすい傾向がありますが、症状が軽い時期でも、気づかないうちに嚥下障害をおこしていることがあります。
調理と食事の注意
村田美穂: やさしいパーキンソン病の自己管理改訂3版. 医薬ジャーナル, 大阪, pp107-108, 2017- ひと口で飲み込むには大きい食べ物は食べやすい大きさに
- のどを通りにくい食べ物(もちや硬い肉など)は避ける
- 噛んでいるうちに水分が出てむせやすいもの、小さくて気管に吸い込んでしまいやすいものに注意する
- 介護者は、ひと口の量を少なくし、口の中の食べ物がなくなってから次のひと口を与えるようにする
村田美穂: スーパー図解パーキンソン病. 法研, 東京, pp134-137, 2015