病気のこと

病気の経過と
困った症状

パーキンソン病は、近年、さまざまなお薬が開発され、症状のコントロールが可能になり、安定して過ごせる期間が長くなってきました。とくに治療を始めて数年間は、パーキンソン病のお薬のL-ドパを服用すれば、ほぼ1日中症状はよくなります。一方で、長い期間をかけて少しずつ病気が進行してくると、困った症状が出てくることがあります。比較的多くみられるのは、ウェアリングオフ現象やジスキネジアと呼ばれる症状です。このような困った症状を運動合併症と言い、運動合併症が現れるようになる期間を進行期と呼びます。

ウェアリングオフ現象とは?

パーキンソン病のお薬のL-ドパを飲むと、パーキンソン病の症状が良くなりますが、
飲んで2〜3時間たつと、お薬の効果が切れて症状が戻ってくる現象です。

    • ・手足がふるえる
    • ・歩くときにすり足になったり小刻みになったりする
    • ・動作がゆっくりになる
    • ・何もする元気がなくなる
    • ・だるくなる
    • ・何となくいやな感じがする

ジスキネジアとは?

L-ドパが効いている時間帯に手足が勝手に動く症状です。ウェアリングオフ現象が出始めた時期から少し遅れて出てくることが多いです。
ジスキネジアが軽い場合には患者さん自身は気づかず、周囲の人が先に気づきます。患者さんご本人が気づかない程度なら対策の必要はありませんが、症状が強くなると患者さん自身も疲れるし、人前に出るとき気になるので対策が必要になります。

参考資料:水野美邦 : パーキンソン病とともに楽しく生きる. 中外医学社, 東京, pp33-35, 2013.
村田美穂(監修): スーパー図解パーキンソン病. 法研, 東京, pp70-73, 2014.

運動合併症が現れる原因については、
次の「困った症状が起こる原因」をご覧ください。